2019/01/23
右フロントを大きく損傷したエブリーを修理しました。
修理前の確認
まずは修理前の確認です。フロント周りが大きく損傷しています。ヘッドライトも割れてしまっていて、窓ガラスも割れてしまっています。
衝撃で右ドアパネルまでフェンダーパネルが押し込まれてゆがんでいます。
次に車内から状態を確認します。パネルの状態を確認するためのダッシュボードなど全部はずします。
ガラスが割れているので衝撃はかなりのものだったはずです。
さらにピラーとフロントパネルが衝撃で剥離していました。
ボンネットヒンジ周りもゆがんでしまっています。
修理
チェックもすんだところで修理を始めます。まずはつぶれてしまったフレームを元の形に修復していきます。
フレーム台に車をしっかり固定して油圧ジャッキで少しずつひっぱていきます。
何回やっても緊張する作業です。
ボディをクランプでしっかりつかんでちょっとづつ油圧で引っ張ります。
まずは第一段階の大まか引っ張り修正作業が終了です。
パネルとパネルの隙間もほぼ埋まりました。
ほかの部分も少しずつ引っ張って全体を修正していきます。
つぶれたところも一度切り込みを入れて手作業で元の形に修復していきます。
うまくもとの形に戻りました。
ほかにもつぶれたりゆがんだところを一ヶ所ずつ丁寧に直していきます。
ボンネットヒンジも取り付けられるようになりました。
つぶれた部品も一度切り取り修正して再度溶接して仕上げていきます。写真ではボンネットヒンジを元の位置に修復しています。
修正して溶接したところです。
元の位置に綺麗に戻りました。溶接もばっちりです。
ボンネットのアーム部分も綺麗に修復できました。
ゆがんでいたところが正面から見て綺麗にまっすぐに直っていることがわかります。
ダッシュボードは部品交換で対応しました。
塗装
板金修理が完了したので塗装工程に入ります。今回はつぶれた右フェンダーパネルを中心にドアパネルボンネット、左フェンダーパネルまで塗装します。元々の純正色と調合した色はどうしてもわずかな誤差が出てしまいます。つぶれた部分だけとそうすると塗装境界面で色の違いが目立ってしまいます。そこでパネル全体を塗り元々の色との境目を目立たなく仕上げます。理想は車1台塗ってしまえば全部同じ色になるのでベストですが、コストはかかってしまいます。限られた費用と仕上がりを考えた結果、今回の塗装する部分を決めました。
サーフェーサーを塗装し、ボディカラーで塗装します。だんだん元のエブリーに戻っていきます。
塗装はボディカラーで塗った後クリアーを塗装して仕上げます。
今回は塗装しながらダッシュボードも付け直しを行っています。元通りに丁寧に組みなおします。
スイッチ類、カーナビなども元通り組みなおしできました。
完成
ダッシュボードの組み付けが完了し、塗装が乾燥したところで仕上げのコンパウンド磨きを行います。コンパウンドでボディを磨いてピカピカの状態に仕上げていきます。
周りの景色がゆがみなく綺麗に映りこむ状態にしたら完成です。